金城恵子

11月15日(金)open17:00 start19:30 charge¥3,000【民謡】

金城恵子は、1948年、具志川市(現うるま市)塩屋の生まれである。古典も民謡もこなす唄上手の父の影響を受けて育ち、小学校で最初に弾いた曲が悲恋の芝居挿入歌「中城情話」というから驚く。高学年の頃には三線で難しい芝居の地謡もこなすほどであった。

美容師になるため那覇へ出たものの、唄三線への思いやみがたく、19歳の夏に大城志津子の門をたたいた。ときあたかも復帰に向かう民謡全盛期、ステージでどんな客にも対応できる柔軟性と即応性は、まさにウマリウタサー(生まれながらの歌手)として民謡クラブの人気者となり、1971年「想い」(作詞作曲・川田松夫)でレコードデビューした。女性の胸中の秘めた恋心を艶めかしく、ステージから客席に下りてサビを一緒に歌うスタイルで大ヒットとなり、その後「あぬよーたいふー」「我ーが判かゆん」「風車情話」のヒット曲で沖縄音楽に艶歌的ジャンルを確立させたといえる。

しかし、艶歌や情歌は彼女の一つの側面に過ぎない。男性演者も舌を巻く早弾きの三線テクニックや太鼓の腕前、そして勝気で心地よい品の悪さは、男女限らず民謡ファンの心をわし掴みにするのである。